１月８日（土）、神奈川県城ヶ島にてキックオフ巡検を開催しました。オミクロン株の感染が拡大しつつあり、直前にキャンセルが相次ぎましたが、領域内外から３３名の方にご参加いただきました。
三浦半島の南端に位置する城ヶ島は、約1000万年～400万年前に堆積した三浦層群三崎層という地層が観察されます。三崎層には伊豆弧から供給された火山噴出物（スコリアや軽石）が、半遠洋環境で堆積した泥とともに地層をなしており、堆積直後の未固結変形や、付加体の浅部における構造変形を記録しています。巡検では傾いた地層やその構成物質、火炎構造、断層の形状や断層内部の物質などをじっくりと観察し、密度不安定や剪断によって形成される構造、浅部スロー地震の断層すべり、フィリピン海プレート北部のテクトニクスなどについて活発な議論が交わされました。観光地であるためご家族連れの参加者も可としたところ、4組のご家族が参加され、交流の場ともなりました。